【テイスティング】ブラークイル バルバロッサ(A・バーデンホースト)
生産地:南アフリカ スワートランド地区
ブドウ:バルバロッサ100%
生産者:A.A.バーデンホースト
ALC:13.5%
2015年
試飲:2017年6月
外観は、ルビーとガーネットの中間的な感じ。色調は深みがあり、複雑性を予感させる。
香りは、しっかりと感じられる。やや開き始めている印象。
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックチェリーなど、赤〜黒のベリー系のアロマが主体で、プラム的なニュアンスも感じられる。
他に穏やかにバラ、スミレのアロマ。ほんのりとシナモン、スー・ボワ。
基本的にはフルーティな香りが優勢で、スパイス・土の香りは複雑性を添える程度。
爆発的ではないが調和的で官能的な香り。
味わいは、香りとほぼ同様の印象。なめらかなタッチで、ジューシィ。
果実味が優勢。しっかりと完熟したフルーツの印象を受けるが、過熟感はない。
アルコール感豊かだが、かといって強すぎる事はない。
タンニンはややキメが粗いが、中程度の量で気にならない。
全体的に「丸い」味。
訊いた事のない品種で、もっとスパイシーかと思ったが、案外に素直で、朗らかなキャラクター。
果実味一辺倒でなく、複雑性もあり、余韻も長い。
印象としては、南仏のサンソーのジューシィなワインと、シャトーヌフ・デュ・パプを足して2で割ったような感じ。
強烈な印象は残さないが、一本通して食事と楽しめるワイン。
極端にコスパがいい訳ではないが、価格分の価値は十分にあると感じられた。
こんな方にオススメ:
南仏のオーガニック指向のワインが好きな方。わかりやすすぎないワインが好きな方。大らかな味わいのワインが好きな方。
こんな方にはオススメしない:
酸フェチの方。 シャープでソリッドでシリアスなワインが好きな方。
こんなシチュエーションで:
家庭でステーキを焼くとき。ホームパーティで肉系の惣菜が多いとき。
こんなシチュエーションはヤメとけ:
ここ一番の勝負ワインではない。。。
飲み頃:
既に飲み頃。あと5年程度は美味しく楽しめるだろうが、熟成向上していく感じではない。
温度:
15度〜18度くらいがオススメ
グラス:
ブルゴーニュタイプがよろしいかと。
事前抜栓・デキャンタージュ:
必要ないでしょう。
珍しいけど所詮地味な品種だし、爆発的に売れる銘柄ではありませんが、
好きな生産者なので、のんびり売っています。

- 2017.06.24 Saturday
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- by しのはら