【豪華】シャトー・マルゴーのセミナーに行ってきた。
主催は日本ソムリエ協会とシャトー・マルゴーです。
最近、ソムリエ歴10年超にしてついにソムリエ協会に入会しまして、
その際ある方からご招待いただき、このような場違いなセミナーに紛れ込ませて頂きました。
会場には、日本を代表するソムリエ、業界の有名人があちらこちらに。
もちろん、僕は斜め後ろのほうにひっそりと座ります・・・
進行は石田博さんでした。
まず、シャトー・マルゴーオーナーのポンタリエ氏の説明があります。
当然フランス語です。もちろん通訳はつきますが。
シャトー・マルゴーの栄光の歴史、的なところかな。
・・・この辺は、すいません寝てました。
試飲会からのハシゴで2軒目(?)だったので、つい眠くなりました。
かなり船を漕いで、あやうくグラスを落とすところでした。
30分ほど耐えて、お待ちかねの試飲です。
今回のセミナーのいちおうのお題は、
ついにリリースされる事になったシャトー・マルゴーのサードライン
「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」
の初お目見え
だったのですが、
正直それだけじゃ全然面白くも何ともないのを見越してか、
非常に興味深いテイスティングが用意されていました。
何と、ブレンド前のシャトー・マルゴーの原酒の区画ごとの比較試飲です。
こういう試飲をするのは、世界でも初めての事だそうです。
ありがたや、ありがたや。

試飲ワイン(前半)
1. Cuve No.43 Cabernet Sauvignon "Le Mur" 2013
2. Cuve No.19 Cabernet SAuvignon "Les Pantes" 2013
3. Cuve No.20 Cabernet Sauvignon "Puch Sempeyre" 2013
4. Cuve No.50 Petit Verdot "Mellet" 2013
シャトー・マルゴーの2013年のセパージュ比率は、CS94%にCFが5%、プチヴェルドが1%との事。
何と、メルロは全く使ってないんですね。
ちょいと前まではボルドー左岸におけるメルロ主体の有名シャトーだった、ポイヤック村の格付け2級
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・デュ・ラランド も、今はカベルネ主体だと言いますし、
ボルドー左岸トップシャトーは、カベルネ重視の方向で今 動いているんでしょうね。
今回カベルネ・フランは準備が間に合わなかったそうです(オーク風味が強すぎたとの事)。
ちょっとだけ残念。
<試飲>
1.のワインは、2,3に較べ色調が明るく、赤みががった深いルビー色。インク・フルーティ・酸がはっきり。
パネラーの石田氏の説明では、タンニンが強いという事でしたが、試飲ではそういう印象はなかった。
2.と3.のワインが、シャトー・マルゴーの味わいの中心となるキュべとの事。
2.は黒コショウ・インクの黒々とした風味。やや閉じ気味でした。余韻はとても長い。
3.は飲んだ瞬間に「シャトー・マルゴーの味だ」と思いました。2.よりもよく開いていて、香りも立ちます。ただちょっとDustyな感じがしました。
4.は、非常にいい経験。プチヴェルド単体で、しかも最上のプチヴェルドを飲むなんて、初めてです。
色調はカベルネよりも深い紫、味わいは黒々としたベリー系のニュアンスと黒コショウ、ストレートな味。酸と渋みともに強い。
ん〜なるほど、プチヴェルドってこういう味なんだ、という感じ。
印象としては、南仏のサンソーとカリニャンの中間的な感じ、かな。
1.がフレッシュネス、2.3.がマルゴーとしての骨格を、4.ほんの1%のプチヴェルドがまさに胡椒のように味わいを引き立てる、そうです。
試飲ワイン(後半)
5.Pavillon Blanc du Chateau Margaux 2011
6. Margaux du Chateau Margaux 2009
7. Pavillon Rouge du Chateau Margaux 2004
8. Chateau Margaux 1999
後半は白、
そして今回初リリースのサード、
セカンドのパヴィヨン・ルージュ、
そしてシャトー・マルゴーと
官能の坂を駆け上るように、テイスティングです。
<試飲>
5.パヴィヨン・ブラン2011、
これは、やはり素晴らしいです。もちろんSB100%。とても上品なパイナップル・黄色いフルーツのような香り。
ほかに蜜・バニラ・ライラック・アカシア ミネラル 少しスモーキー。
バランスが完璧で、間違いなくグラン・ヴァン。
ボルドーの白で、オーブリオン白やラヴィルオーブリオンなど庶民には非現実的な高級銘柄を除けば最高峰でしょう。
6.マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2009
いちおうこの日の目玉です。
といってもサードなんで、まあ味わいは一番小粒です。
既によく開いています。穏やかで、ふくよか。カベルネのフローラルな面がよく表現されていると感じました。
いいワインです。
ま、あとは市場で価格がどのくらいになるか、ですね。
7.パヴィヨン・ルージュ2004
落ち着いたワイン。胡椒・腐葉土・スパイシーさ・少しダスティ。
静かでタイトなワイン。美味しいが、自分にはソツが無さすぎる、かな。
美味しんですけど、値段を知ってるから、ちょっと考えちゃいます。
8.シャトー・マルゴー1999
99年のマルゴーは久しぶりに飲みました。
腐葉土・ドライフラワー、そして甘い熟成香が出ていて、予想よりも進んでいる感じです。
ソフトでデリケートなワイン。余韻は、トレ・トレ・長いです。
まさにビロードのようなタッチ。液体が呼んでいるようでついつい全部飲んでしまいました。
さすがですね。
うまいっス。

<お土産>
各席にひとつずつ置かれていたカッコいいマルゴーのマーク入りの紙袋、
中身はどんなお土産か、セミナー中にこっそり触診して想像を膨らませていました。
固くて重い板状のもののようです。
マルゴーの写真集かな、
マルゴーの特別なお菓子?
なんて予想していましたが、
セミナーが終わって、包まれていたものを開けてビックリ。

・・・そのまんま、板でした。
最近、ソムリエ歴10年超にしてついにソムリエ協会に入会しまして、
その際ある方からご招待いただき、このような場違いなセミナーに紛れ込ませて頂きました。
会場には、日本を代表するソムリエ、業界の有名人があちらこちらに。
もちろん、僕は斜め後ろのほうにひっそりと座ります・・・
進行は石田博さんでした。
まず、シャトー・マルゴーオーナーのポンタリエ氏の説明があります。
当然フランス語です。もちろん通訳はつきますが。
シャトー・マルゴーの栄光の歴史、的なところかな。
・・・この辺は、すいません寝てました。
試飲会からのハシゴで2軒目(?)だったので、つい眠くなりました。
かなり船を漕いで、あやうくグラスを落とすところでした。
30分ほど耐えて、お待ちかねの試飲です。
今回のセミナーのいちおうのお題は、
ついにリリースされる事になったシャトー・マルゴーのサードライン
「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」
の初お目見え
だったのですが、
正直それだけじゃ全然面白くも何ともないのを見越してか、
非常に興味深いテイスティングが用意されていました。
何と、ブレンド前のシャトー・マルゴーの原酒の区画ごとの比較試飲です。
こういう試飲をするのは、世界でも初めての事だそうです。
ありがたや、ありがたや。

試飲ワイン(前半)
1. Cuve No.43 Cabernet Sauvignon "Le Mur" 2013
2. Cuve No.19 Cabernet SAuvignon "Les Pantes" 2013
3. Cuve No.20 Cabernet Sauvignon "Puch Sempeyre" 2013
4. Cuve No.50 Petit Verdot "Mellet" 2013
シャトー・マルゴーの2013年のセパージュ比率は、CS94%にCFが5%、プチヴェルドが1%との事。
何と、メルロは全く使ってないんですね。
ちょいと前まではボルドー左岸におけるメルロ主体の有名シャトーだった、ポイヤック村の格付け2級
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・デュ・ラランド も、今はカベルネ主体だと言いますし、
ボルドー左岸トップシャトーは、カベルネ重視の方向で今 動いているんでしょうね。
今回カベルネ・フランは準備が間に合わなかったそうです(オーク風味が強すぎたとの事)。
ちょっとだけ残念。
<試飲>
1.のワインは、2,3に較べ色調が明るく、赤みががった深いルビー色。インク・フルーティ・酸がはっきり。
パネラーの石田氏の説明では、タンニンが強いという事でしたが、試飲ではそういう印象はなかった。
2.と3.のワインが、シャトー・マルゴーの味わいの中心となるキュべとの事。
2.は黒コショウ・インクの黒々とした風味。やや閉じ気味でした。余韻はとても長い。
3.は飲んだ瞬間に「シャトー・マルゴーの味だ」と思いました。2.よりもよく開いていて、香りも立ちます。ただちょっとDustyな感じがしました。
4.は、非常にいい経験。プチヴェルド単体で、しかも最上のプチヴェルドを飲むなんて、初めてです。
色調はカベルネよりも深い紫、味わいは黒々としたベリー系のニュアンスと黒コショウ、ストレートな味。酸と渋みともに強い。
ん〜なるほど、プチヴェルドってこういう味なんだ、という感じ。
印象としては、南仏のサンソーとカリニャンの中間的な感じ、かな。
1.がフレッシュネス、2.3.がマルゴーとしての骨格を、4.ほんの1%のプチヴェルドがまさに胡椒のように味わいを引き立てる、そうです。
試飲ワイン(後半)
5.Pavillon Blanc du Chateau Margaux 2011
6. Margaux du Chateau Margaux 2009
7. Pavillon Rouge du Chateau Margaux 2004
8. Chateau Margaux 1999
後半は白、
そして今回初リリースのサード、
セカンドのパヴィヨン・ルージュ、
そしてシャトー・マルゴーと
官能の坂を駆け上るように、テイスティングです。
<試飲>
5.パヴィヨン・ブラン2011、
これは、やはり素晴らしいです。もちろんSB100%。とても上品なパイナップル・黄色いフルーツのような香り。
ほかに蜜・バニラ・ライラック・アカシア ミネラル 少しスモーキー。
バランスが完璧で、間違いなくグラン・ヴァン。
ボルドーの白で、オーブリオン白やラヴィルオーブリオンなど庶民には非現実的な高級銘柄を除けば最高峰でしょう。
6.マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2009
いちおうこの日の目玉です。
といってもサードなんで、まあ味わいは一番小粒です。
既によく開いています。穏やかで、ふくよか。カベルネのフローラルな面がよく表現されていると感じました。
いいワインです。
ま、あとは市場で価格がどのくらいになるか、ですね。
7.パヴィヨン・ルージュ2004
落ち着いたワイン。胡椒・腐葉土・スパイシーさ・少しダスティ。
静かでタイトなワイン。美味しいが、自分にはソツが無さすぎる、かな。
美味しんですけど、値段を知ってるから、ちょっと考えちゃいます。
8.シャトー・マルゴー1999
99年のマルゴーは久しぶりに飲みました。
腐葉土・ドライフラワー、そして甘い熟成香が出ていて、予想よりも進んでいる感じです。
ソフトでデリケートなワイン。余韻は、トレ・トレ・長いです。
まさにビロードのようなタッチ。液体が呼んでいるようでついつい全部飲んでしまいました。
さすがですね。
うまいっス。

<お土産>
各席にひとつずつ置かれていたカッコいいマルゴーのマーク入りの紙袋、
中身はどんなお土産か、セミナー中にこっそり触診して想像を膨らませていました。
固くて重い板状のもののようです。
マルゴーの写真集かな、
マルゴーの特別なお菓子?
なんて予想していましたが、
セミナーが終わって、包まれていたものを開けてビックリ。

・・・そのまんま、板でした。

- 2014.02.24 Monday
- ワイン屋さん開業記
- 00:29
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- by しのはら